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有期実習型訓練

人材開発支援助成金  人材育成訓練コース 有期実習型訓練

有期実習型訓練を非正規労働者向けに行った場合の助成です。

★ どんな助成金?

職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための10時間以上の職業訓練等(原則OFF-JT+OJT)を事業主もしくは事業主団体等が実施する場合の助成メニューです。eラーニングと 通信制による訓練にも、助成金を支給します。以下の人材によって助成額・率が違います。以前あった「特別育成訓練コース」の改訂版です。対象の訓練は以下の通りです。

・有期契約労働者等への訓練(非正規社員向け)
・有期契約労働者⇒正規雇用労働者に転換する訓練

★ いくらもらえる?

中小企業か、大企業かによって支給額や支給率が違います。

中小企業
・OFF-JT(賃金助成)
 1 人1 時間あたり760円<賃金・資格手当要件クリア960円>( 1訓練コース1人1,200時間分を上限)

・OFF-JT(経費助成)…有期契約労働者の場合60%正規雇用労働者に転換70%
1人当たりOff-JTの訓練時間数に応じた額 (実費が次の額を下回る場合は実費を限度)
1人1コース当たりの訓練時間が・・・
10時間以上100時間未満・15万円(大企業10万円)
100時間以上200時間未満・30万円(大企業20万円)
200時間以上・50万円(大企業30万円)

・OJT(実施助成)
 1 人1 コースあたり10万円<賃金・資格手当要件クリア13万円>(1年度1事業所1,000万円を上限)

大企業
・OFF-JT(賃金助成)…有期契約労働者の場合60%正規雇用労働者に転換70%
1 人1 時間あたり380円<賃金・資格手当要件クリア480円>( 1訓練コース1人1,200時間分を上限)

・OFF-JT(経費助成)
なし

・OJT(実施助成)
 1 人1 時間あたり9万円<賃金・資格手当要件クリア12万円>(1年度1事業所1,000万円を上限)

★ 受給のポイント

有期実習型訓練とは 「ジョブ・カード」を活用したOff-JTとOJTを組み合わせた2~6か月の職業訓練です。独特のカリキュラムに「翻訳」が必要です。そういうカリキュラムが作られるかどうかが勝負です。

訓練対象者は以下の通りです。非正規労働者という以外に必要です。

① ジョブ・カード作成アドバイザー等により、職業能力形成機会に恵まれなかった者として事業主が実施する有期実習型訓練に参加することが必要と認められ、ジョブ・カードを作成した者
② 正規雇用労働者等として雇用することを約して雇い入れられた者ではないこと
③ 有期実習型訓練を実施する事業主の事業所において、訓練の終了日または支給申請日に雇用保険被保険者であること
④ 事業主が実施する有期実習型訓練の趣旨、内容を理解している者であること
⑤ 他の事業主が実施した公共職業訓練、求職者支援訓練、実習併用職業訓練または有期実習型訓練を修了後6か月以内の者でないこと
⑥ 同一の事業主が実施した公共職業訓練、求職者支援訓練、実習併用職業訓練または有期実習型訓練を修了した者でないこと。

訓練内容は以下の通りです。

・OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせて実施する訓練であること
・訓練実施期間が2か月以上であること
・総訓練時間が6か月当たりの時間数に換算して425時間以上であること
・総訓練時間に占めるOJTの割合が1割以上9割以下であること
・訓練終了後にジョブ・カード様式3-3-1-1 「職業能力証明(訓練成果・実務成果)シート(企業実習・OJT用)」により職業能力の評価を実施すること

★流れ

要件(これをやらないと助成金もらえない)の確認

「事業内計画」の作成

カリキュラムの確認

計画の提出:訓練開始1か月前までに。

訓練の実施

支給申請:訓練が終わってから2カ月以内

★まず何をするか?

まずはカリキュラム(日付、時間、科目、内容、テキスト、講師名、受講者名)を作成し、OJT、OFF- JT、実習それぞれまとめましょう。それがある程度レベルの高いもの(社会人マナーや名刺の渡し方などはちょっとだけなら含めることができる)であることが必要です。それを計画届と添付書類にまとめます。

参考記事

人を育てましょう!人開金
最古最易の人事制度:事業内職業能力開発計画