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特定社労士グループ研修

あっせんのイメージ
特定社労士講座が始まり、3週間が経ち、一方的な授業から「グループ研修」が始まりました。10人ほどが集まって、テキストに書かれた課題について検討し、「あっせんチックな考え方」を目指して論議するのです。

グループは私が一番年下のように見えました。ジム組を抱える先生、「鋼鉄のバリトン」講師の先生と実力者揃いです。彼らはスゴイの一言です。外見は普通のヒトなのに、法律の条文に関する知識がスラスラと出てきます。

要は知識に立脚した知恵を出せ、ということですが、何しろ開業して何十年の大先生の百鬼夜行です。門前の小僧にはいささかキツイ状況です。ようやく後半に特定社労士の講座の資料を出して貢献できましたが、ハナシのレベルが違うのです。

ただし大先生が集まっても、それだけでは試験の出来には貢献しないでしょう、というのは、

あっせん自体、何らかの結論(判決)を得るものではないからです。司会の先生はあっせん歴4年のこの世界のベテランですが、決して「仕切り」ません。グループが自由闊達な論議をするように仕向けているのです。

大先生の実務の話は面白いのですが、その実務をいかに問題解決に生かす目的は、確定判決を出すものではないのです。いかに決めたところで、法律違反だったりとか、あるいはお客さんを裏切るものであってはどうもならないわけです。

ですから結論は「あれもよしこれもよし」ということになります。あっせん申請書を共通のテーマで書いてきましたが、労働者の側に立つもの、事業主の方を持つもの、いろいろで、その全てが「正解」なのです。何しろ大先生の論議ですからスキはありません。

いや、それにしても講義の時もそうでしたが過酷な研修です。3時間一応休憩なしですし、一晩で事例に基づいてあっせん申請書とそれに対する答弁書を書いて来い、しかもお手本は余りありません。こうと決まったフォームなどは用いずに自由に問題解決をしなさい、というイメージで夜更けまでかかって皆さん寝不足のようでした。