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特定社労士の実践育成

これは、
○ 体系的な考え方をするべく
○ 論述能力を持つべく

育成することです。これらはケースメソッド、ディスカッション、ロールプレイングなどがあります。様々な労働判例の知識情報を得ながら、方法と判例の底にある思想を持って、体系的な考えや論述力を磨くのです。

労働判例は、まだまだ「労働問題を余すところなく網羅し尽くした」というには程遠い状態です。ですから新たな問題にぶつかったときに役に立つ脳内の「ソフト」が必要です。特に、フェアではない取り扱い(アンフェア・トリートメント)への賠償、謝罪、回復、慰謝料などは判例がありません。こういうことに対応できるスマートな知恵が出せる訓練が必要です。

さてまず、ケースメソッドは、

これは能力担保カリキュラムにはありません。しかし最後の試験には体系的な論述スキルを必須としています。そこで自己学習が必要になります。知識を体系的に整理して論述能力として身につけ、他人に話すことで実践します。

大事なことはケースとは読んで学ぶものではなく、登場人物になり切って解決にはどうしたら良いか考えることです。知識偏重主義にならないように体系的な考え方や論述能力を磨くことなのです。

ディスカッションでは、新しい事態の新しいルールを作ることや、対立を解消するルールがないと「世間体」的解決を強める結果になります。良きリーダーとルールを持って研修を進めなければならないのが難しいところのようです。

ロールプレイングでは、実際の流れに沿って事業主側、労働者側、あっせん委員の3者に分かれて行います。気をつけることは決して「足して2で割る」方式ではないということです。あくまで当事者の自主的な解決を探るものであることに注意しましょう。