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特定社労士試験合格!

特定社労士の試験に合格しました!去年の今頃は第一回の講習「権利」を獲得できるのだろうか、などと心配していましたが、第二回の権利獲得→講習→試験→合格と順調に積み重ねることができました。

さて今後ですが、この成果を業務に取り入れていきます。一言で言うと特定社労士とは「あっせん代理ができる」社労士なのですが、この社労士は警察官のようなモノでしょうか。

確かに法は守らなければならないのですが、法をもとに、双方ともに満足な結果を導くことに目的があります。「法を守らないとしょっ引くぞ!」というものではないのです。

民事裁判のように「勝った負けた」刑事裁判のように「悪いこと」の代償として刑罰、というものではなく、白黒つけずに双方反省し、満足できるという一見都合の良いしくみは、社会保険、労働保険法の中では案外現実的です。高年齢雇用継続の賃金設計などはその代表的なものです。労使ともにハッピーです。

どっちが悪でどっちが善という判断もさることながら、悪をもやっつけない、善でも疑ってかかる、という公平さを求めようとするならば、カタをつける「争いごと」は却って新たな争いを生む土壌になります。

政府や大掛かりな犯罪以外の、個人間の争いごとは、当たり前ですがエネルギーが要ります。そのエネルギーも、個人間である限り有限です。しかし人間ならば引き下がるわけに行かない、納得できないというココロがあります。

そこをどう妥協せしめるか、体力、気力、資力に精神力と、その全てを対象とした総力戦をどう終戦に持ち込むか、という技術ですね。法律と知恵を用いていかに感情まで切り込んだ妥協を目指すか、頭でっかちでもなく、清濁併せ呑むとも違った「法に則った調整家」の境地を目指そうと思います。

私は歴史上の人物としては外務大臣が好きですが、その交渉に似ています。国益を目指しますが、未来を見据えた引く交渉もし、必ずしも強国や大衆に媚びない最善の判断を行った彼らのような、大きなココロの結果を出したいですね。