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リタイヤメントセミナー第一回

平成19年度 第2回ライフプランセミナー「リタイヤメントプランづくり」 ~豊かな老後を過ごすために~

第1日が終わりました。

これまで同業や隣接サムライ業、あるいは新入社員、高校生、基本手当受給者の研修の講師を務めましたが、人生の先輩で、講師自身が一番年下というセミナーは初めてでした。

老後についてのハナシをしますが、今日はおカネの話、来週は具体的な生活の話です。リタイヤメントが近く、実務に対する要求はご自分の経験に照らしていますから、質問も現実的です。特に年金に関するご質問が多かったですね。

既に2回体験した社保事務所での年金相談体験が役に立ちました。立場上社保庁を擁護したつもりなのですが、年金をこれから受給しようという方は切実で、より内情を知ろうとなさっています。

年金の計算などの実習もいれ、またレジュメは穴だらけにして、記入していただくようにし少しでも「退屈しない」講義を心がけました。しかし専門家相手よりももっと本質を感じ取ろうという目線を感じました。

離婚による年金分割の話もしました。構成は男性7割、女性3割といったところでしたが、その話をすると、男性に有利なところでは男性から、女性が有利なところでは女性から歓声が上がるところが印象的でした。

離婚による年金分割の話もしました。構成は男性7割、女性3割といったところでしたが、その話をすると、男性に有利なところでは男性から、女性が有利なところでは女性から歓声が上がるところが印象的でした。

年金を受給することが視野に入ってきた年配の方は、とにかく聖人です。人格ができているので、いい加減なところは聞き流してくれるのですが、自分にとっての本質は逃さないぞ、という執念で積極的に質問を投げかけてきます。合理的なのですね。若いヒトが自分に与えてくれない、となると不貞腐れたような顔になるのと対照的です。

質問時間はふんだんに取って、大いに疑問に答えさせていただきましたが、どれだけ満足していただいたでしょうか。

このような「聖人」の聴衆はとにかくあからさまな感情を現しません。そんなことはムダと分かっているからです。ですか自分にとっての役に立つものは1つでも持って帰ろうと、思わぬ角度からの質問が来るところにやりがいがあるのです。年を取ると気が短くなるといいますが、まるでその逆で、今回は逆に若造には分からないような深さを感じました。