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リーダーシップ論―行動論の補完論

PM理論はリーダーシップ論として有名ですが、このP(パフォーマンス)は指示や命令力、M(メンテナンス)は雰囲気作りや結束力の維持の力ですが、この軸の内容の由来は諸説あります。

1、R.F.ベールズ説
メンバーを集めて会議を進めると、「会議のリーダシップを取って評価されるヒト」「一番好かれるヒト」は別のヒトになるということが多いそうです。、「会議のリーダシップを取って評価されるヒト」にも3種類あります。
1、引っ張っていくタイプ
2、他人の意見を集約するタイプ(課題スペシャリスト)
3、場の雰囲気を盛り上げ、議論に馴染めない仲間を支援するタイプ

どのタイプもいないと、討論で合理的に動くことは難しいそうです。
他の2つは、

2、オハイオ州立大学の研究
リーダーの行動分類が最初は1,700あり、近いものをまとめると100項目、結局2項目になってしまったというもの。行動・構造作りと配慮ということだそうで、正にPMです。
1分間マネージャー
PM理論は、PM形、pM形、Pm形、pm形に分かれますが、これを部下の成熟度具合で適合するかしないかを図ろうというものです。
能力も意欲もない部下は…Pm形:課題への関心高く、人間関係軽視。命令口調形
意欲が高まってきたら…PM形:気持ちを理解して厳しく言う。説得形
能力はあっても意欲なし…pM形:人間関係で「なあ、やろうよ」と言う。参加形
意欲も能力も高い…pm形:干渉しない。委譲形

部下の能力によってリーダーの役割も変わってくるということです。
こう考えるとPM理論は、単なる4つのグラフの象限という考えばかりでなく、結構広がりがあるということが分かります。