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「キバン」助成金申請用紙

「キバン」助成金のほかに中小企業雇用創出等能力開発助成金などの助成金申請に不可欠な、改善計画の認定に使われる用紙が役所のHPにUPされています。

昔は既存の用紙を何とか研究し、自分でワードやエクセルの機能を駆使して作らねばならなかったのです。改装して係官にイヤミを言われながらツッコミを入れられたものです。何しろ助成金の申請フォームが多少変わったと説明会では言われる程度なので、どうしても自作はボロが出るのです。

遅いとは言っても大いに助かります。UPされたのは以下の書類です。

◇改善計画認定申請書(Word)別添1(Excel)別添2(Excel)
◇事業所等概要(Word) ◇異業種進出の概要(Word)
◇改善計画変更認定申請書(Word) ◇改善計画変更届出書(Word)
◇労働力需給及び雇用管理状況報告(Excel)  
◇改善計画実施状況報告(Excel)

しかしどうしてこんなに遅れたのでしょうか。もうかれこれできてから10年近く経つ助成金です。

それは「助成金は相談させてもカネは出さない」モノだからです。パソコンで打つとなればラクでしょう。ラクになったので、では大いに申請しましょう、ということになってはお役所が困るのです。

予算があるからです。それを1年経たない間に食い尽くされては、役所の大恥になるような事件もありました。

助成金を出すにしても、大いに「苦労」させて出さないと、薄く広く出す方針の助成金を濃く狭く出しても困るわけです。ですからお役所は手書きでカーボン用紙を使うというのが未だ大好きなのです。

しかし我々専門家はそういうわけに行きません。コンピュータに強いヒトが「開発」して、書いちゃダメ出しされる効率の悪い助成金ロードを、少しでも通りやすいものにしようと舗装に努めてきました。

私自身もそういう偉大な先人のお世話になりました。ですからこういう措置が遅すぎるというのは、国がバラまく助成金制度の構造的なムリというものでしょう。ワザワザ嫌がらせのようなことをせざるを得なくなるという、世の中を悪くするような構造です。

まあしかし、そのムリを何とか転じて中小企業の福利に努めるのが専門家の役割ですね。その役割は助成金分野に限らずです。