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ビジネスガイド雇調金記事

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ビジネスガイド2009年3月号

水曜日ですが、当事務所代表執筆の記事が載った雑誌が発売されましたので報告いたします。今回は中小企業緊急雇用安定助成金について書かせていただきました。ただ2月6日に改正があったので、いささか現実と異なる内容になりました。しかし計画・申請書類や図表など、変化のある記事になったと思います。

その他の助成金にしても、結構バラエティに富んでいます。緊急雇用安定助成金は一時帰休ですが、介護、高年齢者、派遣労働者、内定取り消しや年長フリーター、障害者の方など援護する助成金が多くなりました。

不況になるとしわ寄せが来るのは、いつでも社会的な弱者です。そういう方を救助するのは政治の役割ですが、現実としておカネがどれほど役に立つのかが重要です。

好景気な時には、当たり前ですがそれほどの財政出動は不要です。社長さんも障害者の方を雇うという心の余裕も出てきます。しかし今回のようにストンと落ち込む不況では、急激な資金繰りの悪化で、あっという間にココロも変化してしまうことが考えられます。

従業員の方を多数雇っていれば、急にそのお給料のストックすら減っていくということになれば、それは当たり前でしょう。そこで昭和50年以来あった雇用調整助成金を「復活」させたのです。この助成金は石油ショック、円高不況を経て、平成バブルが弾けた後でちょっと使われ、その後制度はあるが実質使われない助成金になっていたのです。

弊事務所でも、助成金サイトの運営にあたり、雇用助成金のあらゆるところを網羅しようと、この助成金を載せたこともありましたが、その後大企業しか使われないと知って、一覧から外した思い出があります。

人にも一生があるように「助成金の一生」というものもあります。それはモノがモノだけにステレオタイプ的なものではあるのですが、この助成金については10年の眠りから覚めた助成金として、語り継がれるものになるでしょう。