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SR特集「社労士業務の徹底比較」助成金申請業務

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開業社会保険労務士専門誌SR 第5号
特集「社労士業務の徹底比較」で、就業規則作成やコンサルティングなどがある中、助成金申請業務について4ページにわたって書かせていただきました。

名南経営の大津先生や、日本法令の就業規則セミナーの講師の常連、森先生などと並んで載るのは名誉なことです。私の記事は図解的に業務を解説するというより、助成金申請とはこういう感覚なんだという物語チックに読んでいただけると幸いです。

担当者の方からは「なるべく読者に希望を与える記事を」というご要望を頂いていました。

そのご希望には「困難だがやってみれば簡単で、とっつき易い」という感じで答え得たと思います。助成金は結構敬遠する先生もいるという現実も書きましたし、お役所の担当者の具体的な態度も書きました。

しかし助成金の勉強自体は簡単なのです。効率は悪い方ですが、事業主の懐に入って具体的な数字を挙げるには、一番分かり易い業務だと自負しています。他の業務にもつながりやすく、営業ツールとしてはもっとも強烈でしょう。ベタの営業でも反応は良いはずです。

ただし助成金も「1つの助成金を徹底的にやってスキームを作って効率化する」時代は終わりました。オプションとして複数の助成金を覚えておいて、いろいろな需要に応える時代です。非効率なところは他の業務で穴埋めします。

さらに遠い将来、助成金はなくなるでしょう。世界は小さい政府にシフトしていますし、経済を「甘やかす」とロクなことにならないと、零細企業の社長から経済団体の大物まで、気付き始めるヒトが多くなりつつあります。

助成金は今後、民間互助金融のような感じ、江戸時代の「無尽」「頼母子講」のようなものに吸収されるのではないでしょうか。「民間同士で助け合う」保険機構の本来の意味に立ち返ると思います。