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19年度助成金改正概要

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ビジネスガイド 2007年10月号
ビジネスガイドに書かせていただきました!助成金の1年ぶりの記事です。今回は16ページです。去年の18ページより量は落ちましたが、去年ほど派手な改正ではないのです。

このところの助成金の動向には、どうも「穴が開いたからとりあえず塞ぐ」的な政策が多くなりました。あんまりはっきりしないけど(ここがコワイが)何らかの雇用にかかる措置をやれば(なけなしの)おカネをあげる、というものが目立つのです。

昔から助成金はそうでしたが、受け取って益があるとは限らないのが、恐ろしいところです。何もない会社に助成金がきっかけで「まともな会社」になっていくのを見るのは楽しいことですが、既成の会社に勧められるものは「穴が開いたから…」的なものが多いのです。

そうやって「とりあえず塞ぐ」助成金の特徴はいかがでしょうか。

○ 助成金に会社別担当官が付くような厳重な監督
(例:両立支援レベルアップ助成金(職場風土改革コース)

○ リスク・手間がかかる割に低額
(例:短時間労働者均衡処遇推進等助成金(パートタイム助成金)

お上が厳重に監督するのは不正をなくすため。低額にするのは「バラマキ財政」の発露です。申請代理もできずますます社労士は助成金で稼げなくなります。

ですから今後は助成金はますますスポット化していくことでしょう。つまり社労士などの助成金を扱う専門家は、いろいろな人事商品の一部として捉えねばならないということです。助成金単体では意味を成さない時代になっています。

助成金をどう学ぶか?その答えは「薄く広く」です。ある種の助成金だけ集中的にやって事務所の基盤を固める時代は過ぎ去りました。細かいことはいいのです。簡単な要件だけでも頭に入れて、いつでも引き出せる百科全書的知識がこれからの助成金サービスの中心です。