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助成金相談一番乗り!

かつてあった雇用確保措置導入支援助成金(セカンドキャリア助成金)の相談に行ってまいりました。この4月新年度から新設された助成金です。

「最後のムカシのお役所」と言われている場所にしては珍しく、笑顔で迎えられ、和やかに話が進みました。それもそのはず、この助成金について相談するのは東京で私が第1号だそうです。新年度からかれこれ3週間も立っているのですが。

要は、55歳以上のヒトを継続して雇うに当たって、研修を受けさせ、最新の仕事を身につけてもらった場合、受講者1人あたり(実人員)50,000円、1事業主あたり500万円を上限として、1回限りの支給をするというものです。

なんだか鬼が仏に代わったようで、戸惑いながら事例を話しました。

この助成金はまだ結構門戸が広いようで、研修と名が付けば宗教や風俗などに引っかからない限り、支給されるようです。結論はこの役所らしく「始まってみないと分かりませんね」でしたが、申請用紙一式やHPに公開されていない情報まで教えてもらいました。

もっともこの手の教育関連の助成金は辛抱強くやらねばなりません。いちいち役所に何度も足を運び、書類を届けなくてはならないし、教育現場を見に抜き打ちでやってくるし、面倒臭いことが多いのです。しかも教育をやった後の後払いですから、「そりゃダメ」と一言言われれば今までの努力が水の泡になります。

しかしながらどうでしょうか。新設されたばかりの助成金でかくも態度が良いとは思いませんでした。助成金の歴史は、
新設されて大盤振る舞い→予算がなくなってきてちょっと締める→不正受給が発覚して大幅に締める→ほとんど申請者がなくなる→廃止
という歴史をたどって来ています。今のうちに申請するのがそりゃ良いと思います。

但しこの助成金は中小零細企業向きではないです。何しろ1年で5万円ですから、対象者が大勢いないと余り効果がありません。高齢者が100人以上いる会社はどうしても限られてきますね。