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1年で初めて使う助成金

建設労働者の就業あっせん事業を開始 仙台で全国初認可

2005年10月に、建設労働者の雇用の安定を目指すために、以下の2つの助成金が新設されました。

建設業務労働者就業機会確保事業教育訓練助成金
建設業需給調整機能強化促進助成金

これは、ひとえに
1、建設業は季節や業態によって忙しい時期とヒマな時期がある。
2、従って、ヒマな時期には労働者がお茶を挽くことになる。
3、しかし忙しい事業所はネコの手も借りたい。
4、そこで閑→繁の事業所移動ができれば理想的。
5、しかし勝手知ったる自分の会社以外は慣れるのが大変。
6、そこで慣れるための研修、人件費などに助成しましょう。

というものです。今回初めて適用される団体ができたというわけです。

それにしてもスローモーな話ですね。この団体はこれらの助成金を利用したでしょうけれど、助成金ができてから1年も経っています。東京などはこの長ったらしい名前の助成金のパンフが、てんこ盛りになっているのですが、仙台で全国初ということは東京では活用されていないことになります。

こういう助成金、まだあります。雇用確保措置導入支援奨励金などは4月に生まれて7月時点で相談件数のみでたった2件!(東京)しかもその2件はかく申す私の相談ですからお笑い種です。高齢者の定年延長の教育のための助成金です。

これ、キャリア形成促進助成金とかち合う上に、職業相談委託助成金ともカブるのです。

キャリア形成の方が歴史が古くて実績がある上に、今回改正が行われたものですから、もう窓口は大賑わいです。1つ申請していますが、10日待たされるほどの大盛況です。職員は1日60件も裁くんだそうです。

国の施策と民間の需要が段々乖離していっているような気がします。「助成金バブル」の頃は大盤振る舞いしたのですが、その後不正が明らかになって厳しくなりました。その繰り返しで助成金制度自体、特に社長さんには得体の知れないものに見えて来つつあるのかも知れません。