« 「キバン」人材助成金セミナー | メイン | 19年度助成金改正概要 »

開業社労士専門誌SR 第8号

8s-thumbnail2.jpg
開業社労士専門誌SR第8号
当事務所の助成金営業の一切を公開させていただきました。各種の契約書、アプローチブックの内容の他に、ハッピーエンドの実践的な営業会話も入って、お楽しみいただけるかと思います。

営業と言っても重要なのは、取るまでではなく、取ってから、ということをお分かりいただけたかと思います。取ってから、というのは向こうに需要を喚起させるということではなく、その需要をどう実のある仕事に結びつけるか、ということです。それは取る方にしても会社にしてもということです。

それさえ終わればもう役所に通って、書類を書けだの出せだのいう丁々発止のやり取りを開始するだけです。また取るまでの営業はおカネの欲しくない事業主は原則としていませんから、他の業務の営業に比べればラクなのです。問題はその間の条件付け、仕事の展開予定を固めることです。

今回の記事ではそのやり取りを書かせていただきました。助成金を得るにしても不正受給につながらないように、また何と言っても労務を通じた会社の発展につながるように持って行くことが大事です。

つまり助成金営業はアタマとシッポは簡単、その真ん中が難しいと言えるのではないでしょうか。顧客にとっては法律に則った制度を作れるのか、はたまたおカネで社内の風習をネジ曲げるのかどうかの瀬戸際でしょう。

また専門家にとっては、労力が大きいこの業務でペイできる報酬を得られるかどうかという問題を解決する段階でもあります。ここでどう労力を出すのか、将来にわたる関係が築けるのかという判断を迫られることになります。

とにかく助成金は人間社会の要である「直接的なおカネ」に関する業務です。良い営業ツールにはなりますが、取り扱いを間違えると毒薬になりかねない危うさもあります。それをどう「おカネには換えられない価値」に置き換えるかどうかに、助成金営業の将来がかかっているでしょう。