« 小学生でもわかる査定表 | メイン | 退職金規程作成の注意点 »

退職金制度の変更はどこが難しく、どこが重要か?

退職金制度Aから別の退職金制度Bに移るような場合が想定される場合です。
最大の問題は、

○ 既得権と新しい制度の調整をどうするか?

という点です。新しくなった制度で会社の負担を減らそうというのが社長さんの考えの第1でしょう。しかしそれでは既得権を持つヒトが黙っていません。そこでどうするかというと、

○ 既得権の計算方法と、新制度の計算方法をミックスしよう

という案ができるわけです。しかしこの方法は

○ 古い退職金制度の計算方法など、年月が経つとみな忘れてしまう

という問題があります。誰も当時を知るものがいなくなったとしても、分るような退職金制度の橋渡しが必要なのです。そこで弊事務所が提案したいのは、

○ 既得権のヒトは既得権で、新制度のヒトは新制度で、どちらか得な方で計算する

ということです。それでは新制度になって勤続する既得権を持つヒトがいなくなるじゃないか!とお叱りを受けそうですが、そこは社内のバランスで社長さんの匙加減で上乗せします。

何しろ一番重要なのは新制度による会社の負担の軽減です。既得権は保障するとして「分りやすい」橋渡し制度を作ることこそ、新制度定着の第一歩です。