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401Kを導入すれば、どのような問題が起こるか?

退職一時金を廃止して、401Kに切り替える場合、どのような問題が考えられるでしょうか。
ちょっと考えて分かるのが以下の問題です。

1、教育負担…ファンド教育、運用教育の負担
2、定着への問題…ポータビリティ(流動性:どこの会社に勤めても「持っていける」)

また、ライバル会社に幹部が引き抜かれて、部下まで連れて出て行った
場合を考えましょう。その退職時に401Kを持っていったら経営者の方はどう思うでしょうか?

当然清清しくは思えないでしょう。そもそも中小企業の退職金とは何のためにあるのでしょう?

中小企業が一番悩んでいるのは勤続の問題です。

40年いてくれないと困る、だから勤続の奨励の意味として退職金制度を作るのです。
今は10年未満のヒトの勤続奨励です。退職一時金の規程とは極めて現代風の規程なのです。

どの業界でも退職金が馴染むとは言いません。JASDAC上場には401K導入が必要ですし、
証券会社のような歩合の営業会社には退職金という概念はなくても良いでしょう。

しかしせっかくある退職金制度を、社員の方の定着、もしくは士気の向上に
使わない手はありません。退職金規程のある会社は立派な会社として
認知されます。決して原資がかからない方法で設定することが可能ならば、
退職金規程も会社の発展に絶大な貢献をするでしょう。