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「日本型」に戻るだけ?

<新入社員>終身雇用望む人4割 日本型経営への回帰顕著に

日本の古き良き伝統が蘇るのかどうか?しかしこれで年功序列制、終身雇用制がそのまま復活するのでしょうか。40年前の状況に逆戻りするのでしょうか。

私はそうはならないと思います。周囲の経営者の方は相変わらず「成果主義が良い!」と言っておられますし、また、義理と人情の世の中にインターネットや携帯電話など、嘗てない物が加わって、時代の状況が変わっています。この40年間で新たに付け加わったものは、

1、パソコンの普及
2、プライバシーや個人の尊重意識
3、女性の進出
4、少子化
といったものです。

まず、パソコンの普及は、

誰もが、会社外の人脈を簡単に作れる時代が来たということです。社内の当たり前が当たり前でないことが簡単に知られてしまいます。機密の漏洩の問題もあります。

2の問題は、一番の根幹かもしれません。いったん個人としての生活が身に付けば、身も心も会社に捧げるということはやりにくくなります。3もそれに関連してきますが、女性は男性とは別人種です。そこをどう扱うかです。

4の少子化は今後労働力人口が減るということで、過労死か能率向上か、労働者は質と量のギリギリの戦いを迫られることになります。

こうした問題を付け加えると、終身雇用は守っても、年功序列はムリじゃないの、という気がしてきます。長期の教育という見地では終身雇用は大事です。しかし若いほど能力が高いパソコン関連などは、年を取ると能力が落ちてきます。

また、男女を問わずこれからは子どもの教育に全面的に関わっていかなくてはならない時代になりますので、学卒から定年まで同じスタイルで働き続けるということは困難です。

従ってこれからは、終身雇用を守りつつも、フレキシブルな就業形態(正社員⇔パートなど)とそれに伴う賃金形態の変化が重要になってきます。