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新入社員研修初年度

3日間にわたる新入社員研修が終わりました。私は30人強のクラスを受け持たせていただきました。名刺の出し方、お辞儀の仕方などから、ゲームを用いた仕事の進め方、業務報告書の書き方まで、より体を動かすことを研修に取り入れろ、というオファーのついた研修です。

一方的講義の一般的な講演より、ずいぶん面白かったというのが率直な感想です。昨今の若者はずいぶん優秀というイメージを受けました。こういう基準で班に分かれてください、こういう課題を消化してください、という要求にはサッと対応し、コミュニケーションも豊かにできるのは、携帯電話の影響でしょうか。

講師用のテキスト一冊渡されて、時間内で進め方は自由、しかし最後に報告書とアンケートだけは出して下さいよというものです。知識もさることながら、「当たり前のこと」を叩き込む知恵が必要です。そういうものはあらかじめ考えていかなくてはなりません。

例えば、接客の「実習」では、エレベーター経由で来客をお迎えした、という設定で座る順序やお客様への対応などをお互いに学習します。30人強を班に分けて、それぞれの連帯責任で対応させるのです。

一番の目玉はやっぱり「仕事の進め方」です。共同して情報を収集し、役割分担や共有化をし、仕事を完成させることはできるのですが、「言われるままに何かする」ということに慣れた学生さんたちが出来ないことがあります。

「ホウレンソウ」ですね。報告・連絡・相談です。分からないことは自分で勝手に判断したり、作業が早く終わるとボーッとしてしまったり、受身な体質です。そこを待っていましたとばかり注意するわけです。

よく出来た点、悪かった点、ほとんどが社会人の身分になって数日の若者です。全部できたらその方が異様なのですが、昨今の若者の問題など、どこの世界の話かというような本当に良いヤツラでした。ストレスは上手に発散しなさいよ、という話をして締めくくりました。