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医者の長時間労働

研修医、7人に1人は週90時間以上労働…筑波大調査

90時間!!日曜日休みでも1日辺り15時間労働です。8時に出勤して夜11時まで働くのです。人の命と向き合い、緊張が強いられる仕事でこんな時間で持つのでしょうか?

アメリカでは研修医の1日の労働時間を80時間に制限しているそうですが、それにしても大変です。3ヶ月くらいなら持ちそうですが、半年も1年もとなると、とても生命の保証が持てません。

この90時間というのは人間の能力の限界点のようです。これを超えると自由時間を削るのみならず、睡眠時間を削らなくてはならないようです。このデータでは
○「うつ症状」「疲弊感」などのストレス反応が多くなる。
○患者にやさしく接することができなくなり、医療ミスを起こしやすくなる。
とあります。

医者は専門家です。専門家の労働のあり方とは、

1、生きがいを感じさせる―達成感・裁量度を高める管理体制。
2、サポート体制がある―同僚・上司の支援が必要で、過酷な競争意識を持たせない。
3、自由時間はある程度一時的に削っていいとしても、睡眠時間を削るのは厳禁。1日7時間は眠りましょう。本人のみならず、周辺全てが悪くなります。

といったことが必要です。特に大事なのは3番目の睡眠時間です。

お医者のみならず、時代は命じられたことをやるルーティンワークから、自分で価値を作り出さねばならない時代に来ています。

そのためには睡眠が必要なことは、多くの教育家・実務家が主張し始めています。ボヤーッとした頭で創造的な考えなどムリでしょう。ましてやヒトの体などはまだまだ謎の多い、デリケートな精密機器です。ボヤーッとした頭のお医者には診てもらいたくないでしょう。

これからの専門家は、単純なようですが睡眠を多く取るべし!です。