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母子家庭の効用

アメとムチ発言:母子家庭に無理解、と川崎厚労相に抗議文

給付を減らせば、母子家庭のお母さんはもっと働くようになるだろう、と考えたのでしょうか。もらうべきものを減らしてモチベーションが上がった、などという話も聞いたことがありませんが、私の体験では、母子家庭のお母さんは、よく働く方が多いのです。

私の知っている社長さんで、「女性を雇うなら母子家庭に限る」とまで言った方がいらっしゃいました。なぜでしょうか?

1、自分が一家の大黒柱なので、簡単に辞めない。
2、「女一人生きていくには!」という危機感があり、向上心が強い。
3、苦労を舐めているので、人間関係が円満。かつキャリアも見込める。

という話でした。特に一番の理由は、

1の簡単に辞めないというものだそうです。中小企業は決してヒマではありません。たとえルーティンワークでも交代のヒトを見つける手間も惜しいのです。勤務を続けられるというのが、中小企業にとっての一番のメリットである会社さんは多いのです。

これらのお母さんたちは、決して恵まれた方ではありません。むしろ家庭を持つ男より大変な苦労を負い、頑張る方が多いのです。しかし残念ながら女性の賃金水準はまだまだ低いのです。いわんや、子育てをするならなおさらです。

足立区では経済的理由で筆記用具もノートも買えない、給食も食べられない、修学旅行にも行けないという、どこかの発展途上国のようなハナシが急増しています。やたらと「弱者」に国の支援を当てるのもどうかと思いますが、「裕福な母子家庭」なんて足立区では聞きませんね。