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異業種交流会の組織

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「マトリックス組織」という組織があります。線の出ていない組織図が特徴です。図はソニーの2005年の組織図です。

導入している会社ではこのソニーがいい例です。テレビやオーディオなど部門それぞれが独立して、それを技術や販売、生産などの「戦略会議」が横断しています。それをソニーファイナンシャルホールディングがヤンワリと統括する、といったものです。

サラリーマンでやると命令系統が2つになるなど、欠点が多いですが、独立性の高い社長の集まり例えば異業種交流会にはいい組織体だと思います。

具体的には、

企画や経理、総務などの機能を「戦略会議」(大げさな名称ですが)に分け、なにをやっているかということは「部門」に分けます。これは交流会で何をやるのか役割と仕事の内容をはっきりさせ、仕事に自覚を持つためにポストを増やすのが目的です。

これで何となく労務その他を提供して損する気分を排除でき、提供者は構成員に感謝されながらいろいろなもので会に貢献できます。最初は有能な方の兼任でも良いです。徐々に誰かにポストを割り振りましょう。

トップたる役員会には人事権と監査権を付与し、ヒトを割り振り、各業務を精査します。オブザーバーとか、役割がはっきりします。企画や広報などの「戦略会議」や、各イベントなどで外部オブザーバーを呼ぶ場合も位置づけがはっきりします。

またもっとも重要なことは、「何かやってナンボの交流会」というスタンスです。マトリックス組織では縦軸が企画などの職種に、横軸にプロジェクトになっています。交流会の呑み会も立派なプロジェクトですが、その他のプロジェクトを増やしましょう、という感覚です。

社長さんのような有能で独立性の高い個人が、全員参加の交流会によって何事かを生み出すためには、この「マトリックス組織」は良い組織体だと思います。