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ネットワークでどう振舞うか?

「ネットワーク組織論」という学問があります。役所や会社の人事論とも違い、全ての人が平等という社会主義論とも違う、独立した個人が集まる場合のネットワークを組んだり、集まったりする場合、どういうことに注意すれば良いでしょうか。ネットワーク全体の働きは、

1、議論は徹底的に行う:誰もが発言権では平等。
2、情報は全て公開:誰が何をできるかを全て把握している。
3、全員で役割分担:誰も遊ばない。
4、地域一体を心がける:特徴ある地域性を出す。
5、スピード:ゆっくりではダレてくる。

です。では個人としてはどうでしょうか。ここで1つの例があります。

メーリングリストを使った議論が、山形県の小野川温泉というところの村おこしでやられていました。これで即時共有、即時議論、即時実行を徹底的に行えるのです。しかもスピードを持って、成果をすぐに確認できるから、士気が下がらないのです。

方針は「まちづくりは民主主義、結果は自由主義経済」というものです。これは基本的に強い個の集団で、独立した個の集団です。何を行うかについては徹底的に議論します。誰かが独裁的に「やるぞ」といった時に、ネットワーク組織ではなくなります。

ネットワーク内でお互い頼ろうとか、足を引っ張り合おうとしたときに、ネットワークでなくなります。皆で努力したから皆で分け合おうということにすれば、お互い頼りあうようになってしまいます。利益は強いものが取るべきです。

ネットワークはドライな関係ながら、志は1つにして心を合わせなければならない、という人間関係として高度なオペレーションが必要です。

結果が出れば、儲けかたは各自が考えることです。労役奉仕は先行しますが、それを嫌がって、何も提供しないで見返りだけはもらいたいという方ははじき出されてしまいます。