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イタリアのパッケージ・バレー
「産業クラスター」のハナシです。これは業界毎に、高度な技術者が集まって、その業界のメッカになるというものです。表題の「パッケージ・バレー」は400社を超える包装機械メーカーが集まって、包装機械の世界でナンバーワンとなっています。アメリカの「シリコン・バレー」と同じ発想です。
ユニークなのは、この400社が元をたどれば一つだということです。包装機械といっても、いろいろあることは素人でも想像できますが、これをどんどん多様化し、分社化して、包装機械は何でもござれの状態になったのです。
イタリアは、会社の主役が資本家や経営者が主人公ではなく、熟練工であることが日本と似ています。会社内で修行を積んで、独立するときにはのれんわけという形になります。そういう繰り返しでできた「パッケージ・バレー」のようなものが「クラスター」といいます。
特定分野でつながった技術でつながった関連機関が、地理的に集中しつつ、競争しつつ、同時に協力も行っている状態を言います。
考えてみれば、日本にもトヨタの自動車産業のようなものがあります。今後はこういうものが、第2次産業のみならず、第1次、3次産業にも広がっていくと思います。例えば農業クラスターなどは実は昔からあったと思いますし、また、社労士業界などは、人事労務の分野はありとあらゆる要素が絡み合っているので、1人のカリスマや独裁ではムリです。そこで考えられるのが、「クラスター」でしょう。縦割りではない横割り組織が今後は大きくなって行くと思います。