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新しい心理学

「選択理論」という新しい心理学の理論に出会いました。これまでの心理学、フロイトを初めとする近代心理学を「外的コントロール」で人間を支配するものだと一蹴し、「内的コントロール」で自分自身を変えようという、一見哲学か宗教のような印象の心理学です。

しかし自分を変えるといっても、外から変えるのでなく、自分自身の中から変えるという方法なので、押し付けがましくはないのです。もうこれでもかというようなハッピーな概念が続きます。

思いやる、耳を傾ける、交渉する、支援する、励ます、信頼する、友好的に関わると、いった風な積極的で明るい切り口で内的コントロールを果たして行こうというもののようです。そういう姿勢は社員教育によって、会社の雰囲気を明るくしようというところにもつながります。

これが「リードマネジメント」というものです。前に挙げた積極的な言葉群の行動が、社員から恐れを取り除き、認め合い、納得いくまで話し合うという空気を作ります。

この反対が「ボス・マネジメント」で、社員が自主性を持たず、提案もできないで、意見を吸い上げられない悪循環を作り出すのだそうです。「外的コントロール」と同義語ですね。

人間できることとできないこと、変えられるものと変えられないものがあるので、それを素直に受け入れれば、現実と願望のバランスをうまく取ることができる、というものです。この「選択」があるから選択理論というのだそうです。

それまでの「常識」をくつがえすような心理学で、能天気なほどユートピアチックで、元気を出す要素に満ちています。何といっても実践的なので、もっと勉強してみようと思います。