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組織内での「噂話」の影響

噂話の原則…内容が不幸なほど人々の興味を引き、どんどん広がっていく
これは良い人か悪い人かという概念を越えたもののようです。

ウォーカーとブレインの実験というものがあります。

ある大学の学生80人に2種類の噂話の書かれたはがきを配達しました。
1、学生食堂の利用時間が改善される
2、近いうちに学則が厳しくなる

1週間後この2つの噂がどう広がったのか調べたところ、1が27%なのに対し、2は73%も広がっていました。この原則で、さらに「噂話」がどういう影響を与えるかというと、

○ 噂に恐怖や不安を感じる→他人に依存したくなる→噂話を共有したくなる
ということがあります。

そんな悪い噂でも気にしない、というヒトはいいのですが、噂に不安を感じた場合、それを他人に伝えたくなる、という心理です。

また、噂話をする心理の裏には、
○ 「早耳情報」を知っていることを評価してほしい
ということがあります。

こういう心理は、自分の評価を気にして、さりげなく評価を高めようというものなのです。その話の内容は自慢話から始まることが多いです。

ですから噂話に加わることは、
○ 自分の不安定な心理をさらけ出す。
○ 評価してもらいたい心理をさらけ出す。

ということなのです。要するに自分の弱点をヒトに開陳してしまう、ということですね。ですから社会人研修や新人研修では「噂話には加わるな」という教育がなされるのです。