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オカネで買えるか?優秀な人材

「教育なんてする必要なし!教育された即戦力を取ってくれば良いんだ!」と、いう方がいます。確かに高いレベルの人材のヘッド・ハンティングは高い給与を条件として挙げることが多いです。では、再就職先で彼らが高い給与を得て満足しているかというと、そうでもないようなのです。それほど大騒ぎするほどの額でもないという話です。

ではなぜ彼らは転職するのでしょうか?

ヘッド・ハンティングされるような転職希望の人も、その理由に一般人とそれほど違いはないのです。つまり、人間関係のトラブルや、仕事上の失敗で居づらい雰囲気になってしまったから、あるいは「名の通った」会社に行きたいというようなもののようなのです。

しかしそれを転職理由に挙げては、先方で「こいつは人間性に問題のあるヤツだ」「仕事上の失敗?使えねえじゃねえか」「”有名だから来ました”とは何事だ!」と判断されるのは目に見えていることです。だからとりあえず、無難な「給料が上がるから」というポジティブな理由を挙げるんだそうです。

無論、本当の意味での「経営者」の転職については、もはやカネではないのです。社長の一族が経営を押さえているところの実力ある「番頭さん」が、収入を大幅に減らしても独立するのは当たり前のことです。こういう方は経営者の手腕を発揮したいのです。

こうなるといくらカネを積んでも引き止められないですね。「経営者マインドを持て!」という会社ほど、実はカネに代わるシステムを求めているのです。