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会社はだれのもの?

楽天とTBSとの経営統合問題は、楽天が経営統合提案をいったん取り下げることになりました。そして保有するTBS株の一部を信託して議決権を持つ持ち株比率を低下させ、「放送とインターネットの連携」を実現するための話し合いを始めることで合意しました。

「会社は株主のもの」というクールなITビジネスマンたちの言葉も、必ずしも正しくないという印象ですね。
どうもお金任せではうまく行かない感じが見えはじめています。では会社は誰のものなのでしょうか?社長のものでしょうか?従業員のものでしょうか?

私は「会社の持つ哲学のもの」だと思います。ちょうど日本国が誰のものでもなく、「もっとも良くあるべき日本」のものであるように。その「最も良くあるべき~」は何が良いのかは、人、会社それぞれです。

「お金儲けをする」
「人のために役立つ」
「信念・正義を貫く」
「従業員の雇用のため」
「お客様の笑顔のため」

何でもいいのです。そこで働く人が納得できれば、多少の厳しいことも我慢できます。

楽天とTBSの「放送とインターネットの連携」もなんのために連携するのか、財界への根回しがうまく、球団を持つことに成功した楽天が、どういう企業を目指すのか、これがTBSと一致したときに、多くの人々の支持を得られるものだと思います。