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体格じゃない、外国勢の強さ

大相撲:速い立会い、技多彩…際立つ強さ 朝青龍

ここ最近の外国勢の台頭は、体格の大きさによるもの、という論調が多かったのですが、それもすっかり時代遅れになりました。今や、ありとあらゆる面において、外国人力士の台頭は当然という空気になってきています。具体的に言うと、

○ 精神力が強い : 外国人は帰るところがない(遠い)から強いし逃げない。
○ 技術力がある : 抜群の運動能力があり、レスリングから転向したという要因もある。
○ けいこ熱心 : 多ければ多いほどケガが少なくなる。

精神力に技術力に忍耐力に加えて無故障となると、強くならないわけがありません。では肝心の日本人力士はどうでしょうか?

○ ケガが多い。
○ 精神力が弱い。「覇気がない」との話。
○ 「細く長く」で、大関になる寸前で伸び悩む。

昔はこんなはずではありませんでした。帰るところはなかったし、けいこや技術を積まないと大きい力士には勝てません。精神力は個人レベルとしても、ケガと伸び悩みは何とかならないでしょうか。日本人にもハングリー精神と、まじめなけいこを積む習慣が必要ですね。但しそれを付けるのは、昔ながらの相撲界の風習に戻せばいいのでしょうか。ちょっと違うと思います。

朝青龍は旧来の風習上、いろいろ批判されましたが、結果は残してきました。外国人と比べて日本人は1から10まで旧来の風習を墨守すると思います。そこが弱さの原因ではないでしょうか。

貴乃花親方の「改革案」は若貴騒動に紛れて、その草案が吟味されることなしに終わりましたが、ガラリと仕組みを変えるような大変革が、貴乃花のような実力者によって行われるのがベストのような気がします。