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英雄も人に使われるべき

「古来、英雄は自立した」といいますが、独立する方の社会に対する「気概」とはどういうものでしょう?「会社でイヤな上司に仕えたくなかったから」という方もいらっしゃるようですが、成功した起業家は、みんな人に使われることもうまくやるような気がします。

例えば、中国の三国志などは、自立の典型でしょう。誰の指図も受けない王様は独立の究極の形です。しかし実は彼らもサラリーマン時代が長かったのです。呉の孫権は例外ですが、その父孫堅、魏の曹操、蜀の劉備も使われている時代はうまくやっていました。

現在はどうでしょうか?

独立したとしても、「言うことを聞かなくてはならない」シーンは多いです。1人でなく法律があり、政治があります。これは当然ですが、現在はITを初めとして世の中の変化が激しく、年を取っているから威張れるというものではないようです。若い人にも膝を屈して教えを請うことも必要不可欠です。

せっかくの才が世に行われないのは、本人の鼻持ちならない性格が原因であることが多いのです。(オマエモナー)つまり、現在社会で世を動かそうとするならば、独立するしないに関わらず、温良で謙虚でなければならぬ、というのも一方の真理ではないでしょうか?

そういう意味では現在は「歴史上の大人物」の時代ではないといえます。スペシャリストが集まって、協調して物事をなしていくというのは、何も組織人に限ったことではないようです。