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坊さんになりたい?

坊さんになって、精神的生活を送りたいという願望を持つ方は多いでしょう。この不安定な時代の中、何もかも投げ捨てて寺にこもって念仏三昧というのは悪くありません。

しかし、坊さんになることには単に頭を剃れば良いというものではないようです。仏教系の大学を出たり、様々な手続きを経て資格を得る事から始まります。そして山奥の寺などで1年間、「実務」修行を積みます。福井の曹洞宗永平寺では、畳1畳で寝起きし、厳しい生活に耐えます。それで開業資格を得た上で、どこか空いてる寺の住職を探し、弟子入りしたりするのです。

こうしてみると何だか(俗界の)社労士業の開業にそっくりだなあと思います。試験に受かって、実務経験を積んで、開業するところは似ていますね。つまり、精神世界にもやっぱり実社会の掟は付いて回るということです。実社会でうまくやれない、また厳しさに堪えられないという方は、やはり精神世界でもうまくいかないというのが何となく分かります。

最近は安易な出家が目立つのか、インターネットで坊さんを募集しているところの注意書きにも、「逃げの出家はダメよ」とあります。また、「実社会で立派な結果を出してから来なさい」とも言っています。ある程度の厳しさは坊さんでも、たとえホームレスでも付いて回るというのは常識に加えてもいいことかと思います。