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尊敬と"おべっか"

うーんこの違いは難しいです。尊敬のあまりこれもしてやりたい、あれもしてやりたい、となると少ない報酬でいろいろ活躍することになりますが、相手も人間、増長することになります。そうなると尊敬が裏目に出てしまうこともありえます。

確かなことは、尊敬のあまり、自分の嫌いなことまで手伝うとなると、これはおべっかになるということです。両方混じっていても良いものであり、それが多い気がしますが、やっぱり尊敬とは純粋に尊敬であるべきで、何か利益を引き出そうというおべっかであってはいけません。

尊敬する人のことを言う場合、いろいろなレベルがあるでしょう。たとえば小学校の恩師を尊敬するあまり、「あの人は福沢諭吉並みの教育者だ」とは言わないでしょう。しかしその恩師が尊敬する人にとって福沢諭吉以下であるということではありません。もしこのせりふを言ったら、それはおべっかで、その人から何かの利益を引き出そうという「疑い」が濃厚になります。

人を尊敬する場合には黙って心の中で思う、これが一番だと思います。「おお私はあなたを尊敬しています!」と叫ぶとか、何かしてあげようとか、自分の望まぬことをしようとすると尊敬に陰りが出てきます。

そしていざ!というときに尊敬する人物の本当に役立つことをやってあげると良いですね。