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理想的な女性管理職

歴史上の人物で、理想的な女性管理職とは誰でしょうか?私の場合は、組織を発展させたという他に、女性なのに男性並みの働きをしたという「名誉男性」ではない、ということを挙げたいですね。女性という武器も活用しないと、観察者としては面白くありません。

イギリスのエリザベス一世。イギリスのその後の大発展の元を築いた人物です。彼女がイギリス人のたくましい魂を育て上げ、「働け!稼げ!」という波を作り出したといっても過言ではありません。その歴史的な功績は書籍で読むとして、その性格は、

○ 相当な苦労人。母は父親に斬首され、自身も処刑一歩手前までいった。その結果強い自制心、自己偽装の技術が培われた。
○ 「処女王」であり、一生夫を持たず、しかし政治的に無力な愛人はいた。独身であることを武器に、外国の国王との友好を維持した。
○ 優柔不断とも見える用心深さ、さらに「ケチ」。金のかかる戦争をせず、貧乏国だったイギリスの財政基盤を作った。
○ 手段を選ばぬ人材登用。海賊を容認して彼らを援助した。無敵艦隊を破った提督は海賊上がり。
○ 民間業者に積極的な保護を与え、ガメつい重商主義で国内産業の育成を図った。宗教的にも新教と旧教の中道を行った。

いかがでしょうか?スケールは小さくとも、こんな女性は結構いて、しかも活躍しているのではないでしょうか。ガムシャラに働く高度成長期の男性とは違う、新しい女性が、組織の隆盛を作る時代もありなのではないでしょうか。