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ねこのコピー

といっても、クローン猫のことではありません。街で1匹、2匹、3匹と猫を見かけるうちに何とはなく思い出したことです。

学生時代、私は学生寮に住んでいました。寮は台所・便所・風呂共同の極端に安い寮費で運営されていましたが、当然学生寮らしく、試験期間中は大活躍するコピー機もおいてありました。

そこで友人が、猫(かわいがる人がいて、寮に出入りする)をひっ捕らえてきて、腹這いにしてコピー機に掛けたのです。結果は残っていませんが、胴体部分は白く、見たところ何だか空を飛んでいるように四肢を伸ばして、ヒゲと口のところだけはっきりと写っていたのを思い出します。

寮では猫はいじめられましたねえ。コピー取りの他、私が目撃したのは、顔面ペインティング、大き目のスーパーのポリ袋に入れてグルグル回す、2階から突き落とすなどです。もっとも、ちゃんと躾をする事も含めて、心から愛する人もいましたけれど…

いじめといえば思い出すのがこの間の教室に爆弾を投げた事件です。上記の学生時代の猫の身になってみれば、当時の寮生に100発くらい爆弾を投げたい心境だと思います。

なぜクラスメイトは爆弾を投げられなくてはならなかったのでしょうか?憎くていじめたのか?というとそうではないような気がします。投げられた方はいじめの仕返しという認識が薄く、本当に驚いたと思います。

また、投げた方も何十人も被害者が出るとは思わなかったようです。ちょっと痛い目に遭わせたい位だったでしょう。

猫と人なら一方的でも、人と人との関係は双方向です。物言わぬ猫と違って、コミュニケーションの必要性が生じるわけです。そこを円滑に進めるのが会社なら人事関連責任者の腕の見せ所なのですが、学校には「人事職」がいないので、こういう事件が起こったわけです。私の学校では養護教諭がコミュニケーション駆け込み寺の役割を果たしていましたが、学校にも「コミュニケーションカウンセラー」のようなものが必要かも知れません。