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公共性とオン・ディマンド

オン・ディマンドとは、「お客さまが決める、マーケットは神の声」という考え方です。この反対は「アクション」ということです。「こういうことをやるのだ」と、自ら能動的に、主体的に考えて行動することです。

高度経済成長時代を支えた猛者たちは、この「アクション」で仕事をしたようです。洗濯機を開発した猛烈サラリーマンは「主婦を家事労働から解放するのだ」という使命感で仕事をしたそうです。お客が決めるというよりも自分で見た改善点を商品につなげてそれが仕事になったのですね。

さて現在はどうでしょうか?

「公共性」の時代のような気がします。個性が大事だ、自由が大事だという声はどうも押されている感じがします。あまりにも自分勝手な人間が多すぎるからカタにはめなければならない、という意識でしょうか。

ホリエモンは「お客さまを向いて」ああいうことになったといいます。公共性も何もない事業は犯罪になってしまうことが多いのです。電車の中で暴れるか、おとなしく座っているか、後者の場合、公共の中では何をしても良いということではないよ、という縛りがあります。

アクションというのはこの公共性につながっていると思います。自分からちゃんと礼儀正しくというのは、そうしない人間に比べると損している感じがします。だから結構難しく、また価値のあることです。

整理すると、
オン・ディマンド:お客さま中心→自分勝手
アクション:自分の考え中心→公共性
という感じになっています。オン・ディマンドはヒトのことを考えているのに結果は自分勝手、アクションは自分勝手な考えなのに、結果は公共性と、矛盾する結果になるのが面白いですね。

但し今後は「アクション」の時代です。自分から提案し、公共性を考えて行動する、老若男女を問わず、増えている考えかと思います。