« 平凡ということ | メイン | それはちょっとちがうぞな。 »

トップとスタッフ:間接的な戦い

トップとスタッフがまるでかけ離れた、という組織があります。トップはカリスマ性があり、俺について来い!と言います。しかしスタッフの批判がまんざら非合理的ではないために、ますます装甲で身を固めてしまうという感じですね。

その結果どうなるか?スタッフはどんどん優秀になるのはいいのですが、トップがそれにケチを付けるという事態が起こってきます。賢明なスタッフは「しょうがないな」とあきらめるか、巧くかわす術を身に着けるか、怒って辞めるかのいずれかです。

具体的には、

会社で出しているブログがあるのですが、それで社長が従業員批判をしているのです。そのブログは従業員も読むことができ、幹部社員も輪番制で書いています。幹部の文章は実務か、無難な話に終始しますが、トップの従業員批判のなんて多いことかと思います。部下の押し殺された沈黙が怖いですね。

面と向かって呼びつければ、トップの方が負けるので、こんなやりかたを取っているのです。しかし間接的にやられたところでスタッフがトップのいうことを聞いて素行を改めるでしょうか?

この社長さんにはもっと権限を部下に委譲したほうが良いですね。実務の前線は会社が大きくなればなるほどトップには見えにくくなります。