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「名ばかり管理職」賃金制度改革セミナー

伸びる組織のための賃金制度改革―「名ばかり管理職」解消法―」セミナー

過去何度もやってきました「名ばかり管理職」解消テーマのセミナーで、今回は日本生命様で最大規模といえる会場を用意していただきました。時間は2時間、言えることは限られています。ですから内容をコンパクトにするのですが、主催者の要望からいかに「退屈させないか」ということを主眼にして考えました。

考えた末、たくさん伝達方法をつけてみました。要は変化を付けるためです。以下の通りです。

○ この先生に手伝っていただく。”朗読”してもらう。
○ レジュメのほかにパワポ・板書を用いる。
○ 参考図書(今回は4種類)を展示する。

というマルチな伝達方法を心がけました。レジュメに沿った説明を心がけながら、強調したい項目2つについては映画館のように暗くなってパワポが登場する、あるいは講師以外の声の朗読が入る、板書もあるといった、あらゆる伝達方法を駆使しようとしました。

「名ばかり」問題は100点満点でこれ!という確かな解消策がありません。こっちは40点でもあっちは80点、平均60点で何とかなりません?という答えの出ない世界です。そういう方法の羅列にはこういう伝達方法の多様化は適していると思われたのです。

実際はいかがだったでしょうか。

やってみると、

○ レジュメ・パワポは全部説明。
○ 板書は3つのうち1枚書く。他はパワポに準用。
○ 朗読は結局できずじまい。
○ 参考図書は見るヒトなし。

セミナーの目的は当たり前ですが達しました。しかしいろいろな伝達方法を使うというのは、シナリオ通りコトが運ぶとは限らないセミナーにおいては難しいものだと感じました。しかし方法を変える都度受講生の方が顔を上げていただき、聞く姿勢になっていただいたのは良かったです。

いろいろな伝達手段を使うには以下のような条件が必要なようです。

○ あれやれ!これやれ!という小出し的な提案に適する。「物語」のような続き物は不可。
○ レジュメは絞り込む。量を多くすると内容が薄くなったり、端折ったりしなければならなくなる。
○ シナリオ通りいかなかった場合のために、薄める、端折れるところはチェックする。

ずっと文章を読んでいくならば、セミナーはラクです。しかしそれではいかに有益な話をしようと受講者は退屈します。それをどう防ぐか、内容の濃いセミナーも結構ですし、受講者側にワークしてもらうのも疑いなく有効です。それに加えて「いろいろな伝達方法」もまた1つの方法のようです。