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軍隊が作った社会保険

労働法も含む社会保険とは、そもそも、はじめはどんな制度だったでしょう?

19世紀のイギリスでは、産業革命により、生産力が飛躍的に上がりました。しかしその一方、1833年工場法が制定されました。

繊維工業の工場で9歳以下の就業禁止、13歳未満のものの労働時間を一週間48時間、18歳未満のものは一週間69時間としました。

また、20世紀初頭の日本、1916年の工場法は、常用15人未満の工場で12歳未満の就業禁止、15歳未満の1日12時間制限でした。

今よりはるかにキツイですね~

しかしなぜ利益が上がるのに、こういう保護法ができたのでしょうか?児童労働、長時間労働のひどい実態が明らかになり、多くの社会改良家の運動もありましたが、一番の力は「軍隊」です。

何しろ軍隊は強くなければなりません。重い銃や装備を担いで、当時は自動車もないですから、延々歩かなくてはなりません。そのためには、その兵力の供給源である国民が疲弊してはならないし。将来の兵隊たる子供が死んでもならないのです。さらに、その子を産む女性も大事にしなくてはならないのです。

当時は食うか食われるか、帝国主義の時代でした。イギリスのような大国は他の強国に植民地を奪われないように、日本のような国は強国の植民地にならないように、組織を背負う人材以外の、大多数の国民にも保障を高める必要があったのです。

選ばれた人間だけ手厚く、では国は成り立たないのです。全体のボトムアップが計られてこそ、発展することを当時の支配者は知っていたに違いありません。