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調査スッポカシ

ある社長さんからこんな話を聞きました。

労働保険に未加入の会社に、社労士に委託して、監督署から調査が入ることがあります。立派な監督署の印が押してある堂々たる「訪問予告書」が届きました。監督署の代理のものが行くから、なぜ労働保険に加入しないのか理由を言い、書類を用意して待ってろよ、という内容です。その社長さんはその期日の時間に戦々兢々と待っていました。

しかし、待てど暮らせど、「調査官」はやってきません。とうとう1日待って何の予告も連絡もなく、調査は無断取り消しされてしまいました。社長さんは言いました。「さあこれで労働保険に入らなくても済むぞ!」

こんなことをしているから労働保険の未加入会社が増えるのです。年金不信も将来確実に給付される見込みがないないと報道されるから、はるかに効率の悪いはずの民間保険の方が良いか、という感覚を生むのです。

誰だって一生五体満足なら掛け捨ての保険には入りたくありません。しかし保険料の他に税金で担保されている公的保険・年金は民間保険よりはるかに効率が良いのです。

瀬戸朝香の言を借りれば、「知らないのは問題です。入らないのは大問題です。」ならぬ「行かないのは問題です。連絡しないのは大問題です。」ですね。法律も役所が率先して活動しないと、正直者がバカを見る社会を作る手助けをすることになります。