”あんしん財団”の給付
労災に代わる保険給付ということで、財団法人の運営する”災害補償共済事業”について調べてみました。社長さんの加入が簡単な労災保険のことです。
普通に言う労災保険とは「労働者災害補償保険法」の略で、原則として労働者しか加入できないものです。労働者は手続きは要りませんが、労働者と似たような仕事をする社長や個人事業主が入ろうとすると、いろいろ複雑です。労働保険事務組合なるものを通し、補償額を自分で決めて、それを役所に認定してもらって…、と役所も絡むだけにややこしくなります。
そこで事業主には自分には民間の保険を掛けているところも少なくありません。しかし民間の保険は税金が使われているわけではないので、労災と比べると割高になるのが当然です。
この”あんしん財団”の給付と、労災給付を比べると、
掛金 :財団は一律1人2,000円、労災は3,500~20,000円×23/1,000(一般的建設業)
医療補償:財団は一日2,000~6,000円、労災は全額。介護給付もあり。
休業補償:財団はなし。労災は8割。
死亡補償:財団は一律2,000万円。労災は遺族年金5~8か月分。
障害補償:財団は一時金15~2,000万円。労災は一時金と年金。
その他 :財団は災害防止、福利厚生事業あり。労災は就学援護や健康診断など。
補償としてはやっぱり労災にかなわないなという感じです。民間の補償は某外資系保険会社で1億の補償で定期に入ったとして、保険料は三百数十万になったりすることを考えると、やっぱり公的補償にはかないません。まあ純然たる民間保険は公的補償があってその上乗せとして積み上げる程度に考えたほうが良いでしょう。
この”あんしん財団”は”土木健保”などの総合保障的な半官半民の保険に比べると一層民間の比率が濃いような気がします。しかし普通の保険会社の商品に比べるとささやかではありますが、分かり易い制度体系です。公的補償の上乗せの1つとしてご検討されても良いのではないでしょうか。