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生命保険と節税
社会保険を専門とするものでも、税金は切っても切れない縁があります。中でも、民間の保険を生かした節税というのは、片一方が「保険」とつくだけに話が出ることも多いです。
先日のセミナーで、面白い話が出ました。節税とは何か?という答えとして、「節税とは税金を減らすことだけではない。法人内に資産を留保しながら、税金を減らすことである」というのです。
例えば、返戻金のない掛け捨ての定期保険に加入しているとしましょう。被保険者は社長、受取人は会社です。社長の万が一のことがなくても保険料は全額損金になりますので、費用が増えて利益が減り、確かに節税になります。しかしではこの保険に奥さんもどうですか?と言われても社長は即断はしないでしょう。
この社長さんは
1、保険料を払う余裕があるのだから、万一の他に、退職金準備や課税の繰延効果(支払うべき税金を翌期以降に先送りする)を大きくしたい。
2、奥さんの死亡保障以外にメリットのない保険は魅力がない。
という方です。、「税金を減らすことだけでない、資産留保+税金を減らす節税」とはいかなるものでしょうか?
本当の節税とは会社に残る金額(内部留保)+節税のことだ!という主張がある、というのが前回までのことでした。では具体的に対策を検討しましょう。
節税対策は4つあります。
1、広告を打つ …費用を増やす。
2、エンピツを買う…消耗品費を増やす。
3、パソコンを買う…減価償却費を増やす。
4、生命保険を使う…例えば逓増定期保険に入る。
いずれも費用は増えますが、では会社に残る金額はというと…
1、広告を打つ …1円も残らない。現金は減る、来期以降は効果0。
2、エンピツを買う…エンピツが残る、現金は減る、来期以降は効果0。
3、パソコンを買う…パソコンが残る、現金は減る、来期以降は効果が徐々に少なくなる。
4、生命保険を使う…現金は減る、しかし解約返戻金が数年後以降戻ってくる、この返戻金を役員退職金にし、損金にできる。また、毎年保険料を計上する分、控除額が出て節税になる。
これは単純な図式ですが、生命保険の使い方が上の3つと比較するとよく分かります。キーワードは解約返戻金と役員退職金です。この方法は適格退職年金の廃止や、2007年問題など、退職金の問題すべてに直結してくることです。生命保険をうまく使って、会社に残るお金を増やす節税を心がけましょう!