1、就業規則の改定とは?
就業規則に関する全体的な診断では、
○ 取り組むべき施設の方向性 および、求める人材像を盛り込むこと。
○ さらに、その人物像について、どういう義務を求めるのか?
○ また、見返りはどうなのか?を盛り込むこと。
を診断させていただいております。
○ 就業規則改定の目的は…
就業規則を改定することで、組織の雰囲気が良くなり、働き易い環境ができることです。なぜこの会社で働くのか?何のために働くのか?働いた結果どういうものが得られるのか?そういう疑問が解消され、仕事に対するモチベーションが上がれば、社内の人間関係も円滑になり、仕事の目標に向けて関心を一本化できるでしょう。無論、それは法律に違反しないことが大前提です。
○ 注意点
単に、規定を改定するだけでは、「自分たちのことを分かっていない上司がこれを使えるのか?」という不信感が湧くと思います。どんな立派な制度やしくみを設けようと、それだけで職員は喜びません。従業員も参加した規則作りが必要です。また、作った後のコミュニケーションのしくみづくりも必要です。
以上の点と、御社の雰囲気、お聞きした問題を踏まえ、強く、豊かな組織を作りましょう。そこで、以下の4点について、①規則の変更、②具体的な行動に分け、就業規則の改定に関する具体的な提案をいたします。
(1) 施設の方向性 : 当施設の社会的役割
(2) 求める人物像 : 当施設の求める理想的な人物像
(3) 人材の義務 : 当施設に勤務する人材の果たすべきこと
(4) 人材への見返り: 当施設に勤務する人材への「心」の報酬
2、就業規則の改定(ビジョンと人物像)
○組織の方向性:短く、分かり易いスローガンで組織のビジョンを導きます。
① 規則の変更
就業規則の総則や服務の基本のところです。普通は「当たり前」のことしか記されていません。例えば、「与えよう!物でも心でも!」「お客様の笑顔を第一とする」といった分かり易い会社オリジナルの、短いスローガンを盛り込む必要があります。これは一連の組織の「骨格」というべきものです。
② 具体的な行動
スローガンを社長さんがお決めになっても構いませんし、従業員から公募しても構いません。必要なのは全員がそれを知っていて、理解しているということです。この場合、周知させる会合を全員参加で開きましょう。
○求める人物像:具体的に「良い行為」から、見本となる人物像を導きます。
① 規則の変更
服務心得のことです。例えば、「心を開く」「細やかなところまで気を配る」がどういうことか、具体的に盛り込むよう改正する必要があります。例えば朝「おはようございます!」とあいさつをするということなどです。また、禁止行為も、具体的にどういうことか、拾い上げる必要があります。
また人事の章では、新入社員の試用期間にどう教育するかのプロセスを明らかにする必要があります。だれが教育に責任を持ち、いつまでにどこまでのレベルを要求するかの基準を作りましょう。そして、賃金規程に教育のためのインセンティブを定めましょう。
② 具体的な行動
社長以下全員出席で、どういう行為が気持ちよくて、どういう行為が良くないか、はっきりさせましょう。そして、スローガンと合致させながら、まとめましょう。そしてそれに基づいて、服務心得、禁止行為を規定しましょう。
3、就業規則の改定(義務と”心の”報酬)
○人材の義務:無理ない労働条件で、人材の定着を図ります。
① 規則の変更
勤務のことです。従業員個人の事情と業務によって、単純作業と、経験の必要な業務の区別をはっきりし、個人に振り分ける仕組みを作りましょう。場合によっては変形労働時間制の取り入れも検討しましょう。
② 具体的な行動
従業員各人に部長・人事担当者が改めて個別に面接を行い、勤務時間、休暇、休業についてもう一度ヒアリングを行いましょう。
○人材への見返り:心の満足する報酬で、能力の自発的向上を目指します。
① 規則の変更
給与その他のことです。賃金については、成果報酬のシステムも検討しましょう。また、自然発生的なコミュニケーションの他に承認ノートや、掲示板、パソコンメールの活用などでのコミュニケーションを第2章の人事のところなどで、規定しましょう。また、表彰制度も「こういう工夫をした」「喜ばれた」という声をお客様からフィードバックするシステムを作り、頻繁に表彰を行うようにしましょう。そのためにはちょっとしたことでも表彰に盛り込むことが重要です。
② 具体的な行動
賃金規程の見直しを図りましょう。給料を倍にしても倍の働きにはならないし、100円減らしても働きが大幅に減ることがあります。会社のためになり、本人も納得する効果的な賃金規程の見直しを行いましょう。コミュニケーションのシステムは使いやすく、時間のかからないものを徐々に選びましょう。表彰制度は分かり易く、身近なものをやはり従業員からのヒアリングで造りましょう